矯正歯科で歯が動く仕組みはどうなってるの?

矯正歯科は歯が動いて歯並びを良くする治療ですが、どうして歯が動くのか不思議ではありませんか。
ワイヤー矯正でも、マウスピース型の矯正でも、それ以外の装置でも矯正歯科では歯に力を加えています。

歯に力を加えると、どうして歯が動くのでしょうか。
歯に力を加えたら抜けてしまうと思いませんか。

歯は歯根膜という繊維組織で覆われています。
歯根膜と歯肉、歯槽骨がつながって歯を支えるように構成されています。

歯根膜は歯に力が加わるとクッションのような働きをします。
歯に力が加わると、押されている側に骨を壊す細胞が現れます。
その一方、引っ張られている側に骨を作る細胞が現れます。

このことによって、押されている側で動くスペースができ、引っ張られている側に新しい骨ができます。
結果として、歯と歯を支える骨が移動したことになります。